タイ クーデター

【タイにおけるクーデター】

タイが立憲君主制になった1932年以降、何回かのクーデターが繰り返されてきた。
近年では2006年2014年にクーデターが起きています。

クーデターと聞くと暴力や混乱。といったよーな事が頭をよぎるが、このクーデターは、政治的対立が原因のクーデター(無血クーデター)だった為、それほど国民から強い反発はなかったようです。

 

【2006年のクーデター】

2001年、首相に就いたタクシン首相は❝国内の経済的な格差をなくしたい。❞と唱え、地方の低所得層からの支持を集めました。
それに対し、バンコクのエリート層や従来の既得権益層が反発するようになり、結果的に地方貧困層(赤服)バンコクエリート層(黄色服)の対立が生まれました。
そしてエリート層が自分達の権力や利権を奪われることを懸念し2006年、クーデターを起こし、タクシン首相を国外に追放しました。
その後、暫定的な軍事政権が発足し、一時的に対立が沈静化したが、民政が復帰してからは赤服、黄色服の双方が大規模デモを開くなど混乱が続くようになった。

【2014年のクーデター】

2011年に行われた総選挙でタクシン元首相の妹であるインラック首相が就任し、5年ぶりに民主的な方法で首相が選ばれたが、これに不満を持つ黄色服側は反政府デモ活動を過激化させます。
「それならば、国民の総意を聞こう」とインラック首相は議会を解散し選挙を行います。が、、エリート層側(黄色服)は選挙のボイコットや投票所の封鎖などの妨害をして選挙を無効化する行動に出ました。
エリート層(黄色服)寄りとされる憲法裁判所も選挙無効の判決を下すなど、政治的に、きちんと機能しないまま、赤服黄色服の対立も激化し、バンコク市内ではデモ会場付近で爆発や銃撃事件が発生し死傷者が出るなど治安も悪化した。

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